正答1
解説
正解は1です。
図の臓器は、長さが20 cm前後の大きな臓器で、深い切れ込み(葉間裂)によっていくつかの葉に分かれています。
表面は平滑な胸膜に覆われ、上の葉の表面には黒い斑点が網目状に多数散らばっています。
この黒い斑点は吸い込んだ炭粉が沈着したもので、胸膜下の小葉間の境界に沿って見られます。
葉間裂で分かれた分葉と胸膜下の炭粉沈着は肺の特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ 肺は葉間裂によって右肺は3葉、左肺は2葉に分かれています。
表面に炭粉沈着による黒い斑点が見られることも肺に特徴的で、図の所見と一致します。
2:× 肝臓は暗赤褐色の大きな実質臓器で、表面は平滑です。
葉間裂で深く分かれることはなく、炭粉の沈着も見られません。
3:× 腎臓は長さ10〜12 cm程度のそら豆形の臓器です。
図の臓器より小さく、葉に分かれる形もしていません。
4:× 膵臓は細長い臓器で、表面は細かな分葉状の凹凸を示します。
図のような大きな葉の構造や炭粉沈着はありません。
5:× 脾臓は手のひら大の暗赤色の臓器で、葉に分かれていません。
炭粉沈着も見られません。
【ポイント】
肺の表面の黒い斑点(炭粉沈着)は、都市部の住民や喫煙者で多く見られます。
肉眼標本では、大きさ、葉の分かれ方、表面の色調や沈着物に注目して臓器を見分けましょう。