正答5
解説
正解は5です。
血栓の形成には、血小板の活性化と凝集が重要な役割を果たします。
血小板を活性化する物質と、逆に抑える物質を区別できるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× アデノシン二リン酸〈ADP〉は、血小板の濃染顆粒から放出され、P2Y12受容体などを介して血小板を凝集させます。
血栓形成を促進する物質です。
2:× セロトニンも血小板の濃染顆粒から放出され、血管を収縮させ、血小板の凝集を強めます。
血栓形成を促進する物質です。
3:× エピネフリン(アドレナリン)は血小板のα2受容体に作用し、血小板凝集を促します。
血小板凝集能検査で凝集惹起物質として用いられます。
4:× トロンボキサンA2は、活性化した血小板がアラキドン酸からつくる物質です。
強い血小板凝集作用と血管収縮作用をもち、血栓形成を促進します。
5:○ プロスタサイクリン(PGI2)は血管内皮細胞がつくる物質です。
血小板内のcAMPを増やして凝集を抑え、血管を拡張させるため、血栓形成を抑制します。
【ポイント】
トロンボキサンA2(血小板由来・凝集促進)とプロスタサイクリン(内皮由来・凝集抑制)は対で覚えましょう。
アスピリンはシクロオキシゲナーゼを阻害してトロンボキサンA2の産生を抑えます。