正答1
解説
正解は1です。
パルスドプラ法では、測れる血流速度に上限(ナイキスト限界)があります。
ナイキスト限界は、パルス繰り返し周波数〈PRF〉の2分の1に当たるドプラ偏移周波数です。
これを超える速い血流は、反対方向の速度として表示されます。
これを折り返し現象(エイリアシング)といいます。
【選択肢別解説】
1:○ ゼロシフト(ベースラインシフト)で基線を動かすと、片方向に測れる速度の範囲を広げられます。
そのため折り返しを解消できます。
2:× ドプラゲインは、信号を表示する感度を変えるだけです。
ナイキスト限界は変わらないため、折り返しは解消しません。
3:× パワードプラ法は、血流の有無を信号の強さで表示する方法です。
速度や方向の情報がなく、パルスドプラ波形の折り返しへの対処にはなりません。
4:× パルス繰り返し周波数を下げると、ナイキスト限界が下がり、折り返しは悪化します。
正しくは上げる必要があります。
5:× サンプルボリュームの大きさは、計測する範囲を決めるだけです。
ナイキスト限界は変わりません。
【ポイント】
折り返しへの対処には、ゼロシフト、PRFを上げる、送信周波数を下げる、などがあります。
速度の上限がない連続波ドプラ法に切り替えるのも有効です。