正答4
解説
正解は4です。
図のPapanicolaou染色標本の中央に、複数の核をもつ大型の細胞(多核巨細胞)があります。
核どうしが押し合って形がゆがむ、核の圧排像(モールディング)が見られます。
核内は均一でくもりガラスのように見え(すりガラス状核)、クロマチンが核膜の縁に寄っています。
多核、核の圧排像、すりガラス状核の組合せは、ヘルペスウイルス感染の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× カンジダ感染では、細胞の外に仮性菌糸や胞子(酵母様の菌)が見られます。
図のような多核の細胞変化は起こしません。
2:× クラミジア感染では、化生細胞の細胞質内に封入体が見られます。
核の変化が主ではありません。
3:× トリコモナス感染では、洋梨形の原虫が見られ、背景に炎症細胞が増えます。
多核巨細胞は特徴ではありません。
4:○ ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス)感染では、多核化、核の圧排像、すりガラス状核が見られます。
図の所見と一致します。
5:× ヒトパピローマウイルス感染の特徴は、核の周りが空洞状に抜けるコイロサイトです。
図には見られません。
【ポイント】
ヘルペス感染の細胞所見は「多核、圧排、すりガラス」と覚えましょう。
経過が進むと、核内に好酸性の封入体(Cowdry A型)が見られることもあります。