試験管内補体寒冷活性化現象〈コールドアクチベーション〉でみられる検査結果の組合せで正しいのはどれか。
血清補体価 血漿補体価 C3蛋白量
① 基準範囲内 基準範囲内 低値
② 基準範囲内 低値 基準範囲内
③ 低値 基準範囲内 基準範囲内
④ 低値 基準範囲内 低値
⑤ 低値 低値 低値
正答3
解説
正解は3です。
試験管内補体寒冷活性化現象(コールドアクチベーション)は、採血後の血液を低温に置くと、試験管内で補体が活性化される現象です。
C型肝炎の患者などで見られ、体内の補体は正常なのに検査値だけが低くなります。
この現象は、カルシウムイオンなどが存在する血清で起こります。
EDTA加血漿では、EDTAがカルシウムイオンやマグネシウムイオンを奪うため、補体は活性化されません。
そのため、血清の補体価だけが低くなり、EDTA加血漿の補体価は正常に保たれます。
C3蛋白量は、分解された断片も抗体で測られるため、低下しません。
【選択肢別解説】
1:× ①は血清補体価が基準範囲内です。
この現象では血清補体価が低値になるため、誤りです。
2:× ②は血清補体価が基準範囲内で、血漿補体価が低値です。
血清と血漿の関係が逆なので、誤りです。
3:○ ③は血清補体価が低値、血漿補体価とC3蛋白量が基準範囲内です。
コールドアクチベーションの結果と一致します。
4:× ④はC3蛋白量が低値です。
この現象ではC3蛋白量は低下しないため、誤りです。
5:× ⑤は、すべてが低値です。
これは体内で補体が実際に消費されている状態で、全身性エリテマトーデスなどで見られます。
【ポイント】
血清補体価が低いのにC3とC4が正常なら、コールドアクチベーションを疑います。
EDTA加血漿で補体価を測り直すと確認できます。