正答1
解説
正解は1です。
Cryptococcus neoformansは厚い多糖体の莢膜をもつ酵母様真菌で、髄膜炎の原因になります。
莢膜は通常の染色では染まりにくいため、背景を染めて莢膜を浮かび上がらせる方法を使います。
【選択肢別解説】
1:○ 墨汁法は、墨汁の粒子で背景を黒くする陰性染色です。
莢膜は墨汁粒子をはじくため、菌体の周りに透明な帯として観察でき、髄液中のクリプトコックスの検出に用いられます。
2:× Hiss法は細菌の莢膜染色法です。
クリプトコックスの莢膜観察には、簡便な墨汁法が標準的に用いられます。
3:× Wirtz法は芽胞染色法です。
マラカイトグリーンで芽胞を緑色に染めます。
4:× Neisser法は異染小体染色法です。
ジフテリア菌の異染小体を観察するのに用います。
5:× Hucker変法はGram染色の方法の1つです。
莢膜の観察には用いません。
【ポイント】
墨汁法は髄液を用いてクリプトコックス髄膜炎を迅速に推定する検査です。
確定には培養や莢膜抗原検査を組み合わせます。