正答5
解説
正解は5です。
図の喀痰のGram染色では、赤く染まった分葉核の好中球が多数みられます。
その間に、紺色(グラム陽性)の菌が2個ずつ対になって散在しています。
個々の菌はやや細長く、先端がとがった槍の穂先のような形(ランセット形)をしています。
菌の周囲には、染まらない透明な帯(莢膜)がみられます。
【選択肢別解説】
1:× Bacillus cereusはグラム陽性の大型桿菌です。
本図の菌は小型の双球菌で、形態が異なります。
2:× Corynebacterium diphtheriaeは、棍棒状のグラム陽性桿菌がV字や柵状に並ぶ菌です。
本図の形態とは異なります。
3:× Staphylococcus aureusは、丸いグラム陽性球菌がブドウの房状に集まる菌です。
本図のような槍状の双球菌ではありません。
4:× Streptococcus pyogenesは、丸いグラム陽性球菌が長く連鎖する菌です。
槍状の双球菌や莢膜による透明帯は特徴ではありません。
5:○ Streptococcus pneumoniaeは、莢膜をもつランセット形のグラム陽性双球菌です。
好中球の多い喀痰でこの菌が多数みられれば、肺炎球菌性肺炎を強く疑います。
【ポイント】
肺炎球菌はオプトヒン感受性で、胆汁に溶ける(胆汁溶解試験陽性)点で他のα溶血レンサ球菌と区別します。
尿中抗原検査も診断に用いられます。