正答5
解説
正解は5です。
図は、B型肝炎ウイルス〈HBV〉に感染して急性肝炎を発症し、治癒するまでの各マーカーの推移です。
HBV-DNAとaは急性期に早く上昇して、回復期には消えています。
bはaよりやや遅れて上昇し、aより早く消えています。
cは急性期の後半に山をつくり、回復期に低下して消えています。
dは急性期の終わりから上昇し、治癒後も高いまま持続しています。
eは治癒期(6か月以降)になってから初めて現れ、上昇を続けています。
【選択肢別解説】
1:× aは感染早期に最も高い山をつくり、回復期に消えています。
この推移はHBs抗原に当たります。
2:× bはHBs抗原とほぼ同時期に出て、より早く消えています。
この推移はHBe抗原に当たります。
3:× cは急性期に上昇して回復期に消えています。
急性感染の指標となるIgM型HBc抗体などの推移に当たり、HBs抗体ではありません。
4:× dは急性期から出現して長く持続しています。
既往感染の目印となるHBc抗体などの推移に当たり、HBs抗体ではありません。
5:○ eはHBs抗原が消えた後、治癒期になってから出現し、長く持続しています。
HBs抗体は最後に出現する中和抗体で、感染防御と治癒の指標となるため、eが該当します。
【ポイント】
HBs抗原の消失からHBs抗体の出現までの空白期間をウインドウ期と呼び、この時期はIgM型HBc抗体が診断に役立ちます。
HBワクチン接種者ではHBs抗体だけが陽性になり、HBc抗体は陰性です。