正答5
解説
正解は5です。
透過型電子顕微鏡〈TEM〉は、電子線を非常に薄い切片に透過させて細胞の微細構造を観察します。
標本作製は、前固定、後固定、脱水、樹脂包埋、超薄切、電子染色の順に行います。
作った超薄切片は、細い網目をもつ金属製のグリッドメッシュにのせて観察します。
【選択肢別解説】
1:× エポキシ樹脂は酸ではなく、硬化剤と加速剤を加えて加熱することで重合させます。
通常は60℃前後で重合させます。
2:× 金属の蒸着は、試料の表面を観察する走査型電子顕微鏡〈SEM〉で行う処理です。
TEMでは酢酸ウランやクエン酸鉛による電子染色を行います。
3:× 1 mm3大の細切は後固定液ではなく、グルタルアルデヒドなどの前固定液中で行います。
後固定には四酸化オスミウムを用います。
4:× 光顕用の準超薄切片には、Victoria blue染色ではなくトルイジンブルー染色を行います。
観察したい部位を確認するために用います。
5:○ 超薄切片はグリッドメッシュと呼ばれる銅などの細かい網にすくい取って貼り付けます。
網目の間を電子線が透過し、像が得られます。
【ポイント】
TEMの前固定はグルタルアルデヒド、後固定は四酸化オスミウム、電子染色は酢酸ウランとクエン酸鉛です。
試料の大きさは固定液がしみ込むよう、1 mm角程度に小さく切ります。