正答3
解説
正解は3です。
造血の場は発生とともに移り変わり、胎生初期は卵黄嚢、中期は肝臓と脾臓、後期以降は骨髄が中心となります。
健常成人では造血は骨髄だけで行われ、骨髄以外の臓器での造血(髄外造血)はみられません。
髄外造血は骨髄線維症や重症の溶血性貧血などの病的な状態で起こります。
【選択肢別解説】
1:× エリスロポエチンは主に肝臓ではなく、腎臓の尿細管周囲の間質細胞で産生されます。
肝臓での産生は胎児期が中心です。
2:× 胸腺はBリンパ球ではなく、Tリンパ球の分化・成熟を担います。
Bリンパ球は骨髄で分化・成熟します。
3:○ 健常成人では、造血は骨髄に限られます。
肝臓や脾臓での髄外造血は、骨髄の造血が障害されたときなどにのみみられます。
4:× 成人の腸骨の骨髄は黄色髄ではなく、造血が活発な赤色髄です。
そのため骨髄穿刺や骨髄生検の部位として用いられます。
5:× 卵黄嚢で作られるのは胎児型ヘモグロビン(α2γ2)ではなく、胎芽型ヘモグロビンです。
ζ鎖やε鎖を含むGower 1などがこれに当たります。
【ポイント】
成人で赤色髄が残るのは、胸骨、椎骨、肋骨、腸骨などの体幹の骨です。
長管骨の骨髄は加齢とともに脂肪に置き換わり、黄色髄になります。