18歳の女子。
身長160 cm、体重35 kg。
交際していた相手から太っていると言われ、51 kgだった体重を1年半で現在の体重まで減量した。
月経は停止している。
「まだまだ太っているのに私は意志が弱くてやせられない」と言い、体重減少が著明となったため、精神科を受診し、入院した。
患者の評価として適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
身長160cm、体重35kgで、BMIは約13.7と著しいやせです。
無月経があり、それでも「まだまだ太っている」と述べています。
これらは神経性やせ症(神経性無食欲症)の典型的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 「まだ太っている」という考えは、体型の認知のゆがみとして扱われます。
訂正できない誤った確信である妄想とは区別され、本例には妄想を示す記載はありません。
2:× 解離性の症状とは、記憶や意識、自己の感覚がまとまりを失う状態です。
本例にはそのような症状の記載はありません。
3:× 転換性の症状とは、心理的な葛藤が手足の麻痺やけいれんなどの身体症状として現れるものです。
本例にはそのような症状の記載はありません。
4:× 注意力の障害を示す記載はありません。
本例の問題の中心は、体重と体型に対する認識です。
5:○ 著しいやせにもかかわらず「太っている」と感じるのは、ボディイメージ(自分の体型の認知)の障害です。
神経性やせ症の中核となる症状です。
【ポイント】
神経性やせ症は、著しい低体重、体重増加への強い恐怖、ボディイメージの障害が特徴です。
作業療法では、体重や食事を直接話題にしすぎず、安心できる関係づくりから始めます。