正答2
解説
正解は2です。
脳性麻痺などの小児期からの障害では、成人期になって新たな障害(二次障害)が生じることがあります。
頸椎症性脊髄症は、頸椎に繰り返し負担がかかることで椎間板や骨が変性し、脊髄が圧迫されて起こります。
【選択肢別解説】
1:× 先天性多発性関節拘縮症は、生まれつき多くの関節に拘縮がある疾患です。
頸部の不随意運動を伴わないため、頸椎症性脊髄症を起こしやすい疾患ではありません。
2:○ アテトーゼ型脳性麻痺では、頭頸部の不随意運動が長年にわたって繰り返されます。
そのため頸椎の変性が早く進み、成人期に頸椎症性脊髄症を発症しやすくなります。
上肢のしびれや筋力低下、歩行能力の低下として現れます。
3:× 痙直型脳性麻痺の二次障害としては、股関節脱臼や側弯、拘縮が代表的です。
頸部の不随意運動が少ないため、頸椎症性脊髄症はアテトーゼ型ほど多くありません。
4:× 骨形成不全症は、骨がもろく骨折を繰り返す疾患です。
二次障害としては骨変形や側弯が問題となり、頸椎症性脊髄症の代表的な原因ではありません。
5:× 分娩麻痺は、出生時に腕神経叢が損傷される末梢神経障害です。
頸椎に繰り返し負担がかかる病態ではなく、頸椎症性脊髄症とは関係しません。
【ポイント】
アテトーゼ型脳性麻痺の成人では、頸部の不随意運動による頸椎症性脊髄症が重要な二次障害です。
上肢や歩行の機能が以前より低下してきたときは、この合併を疑います。