正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
特発性正常圧水頭症(iNPH)は高齢者に多く、髄液の吸収障害によって脳室が拡大する疾患で、髄液の圧は正常範囲にとどまります。
歩行障害・認知障害・尿失禁が三徴で、シャント術で改善が期待できる「治療可能な認知症」の一つです。
【選択肢別解説】
1:× 頭部CTやMRIで脳室の拡大がみられます。
高位円蓋部の脳溝が狭くなる所見もみられ、診断に役立ちます。
正しい記述です。
2:× 歩行障害は最も早くから最も多く現れる症状で、すり足・小刻み・開脚の歩行が特徴です。
正しい記述です。
3:× 認知障害として、自発性や意欲の低下、注意力の低下、思考の遅さなどがみられます。
正しい記述です。
4:○ 特発性正常圧水頭症では、髄液の圧は正常で、細胞数の増加などの異常所見もみられません。
髄液の細胞増加は髄膜炎など炎症性の疾患でみられる所見なので、この記述は誤りです。
5:× 治療には、余分な髄液を腹腔へ流すシャント術が行われ、腰椎-腹腔シャント術や脳室-腹腔シャント術が用いられます。
正しい記述です。
【ポイント】
特発性正常圧水頭症の三徴は、歩行障害・認知障害・尿失禁です。
腰椎穿刺で髄液を抜くタップテストで歩行が改善すれば、シャント術の効果が期待できます。