65歳の女性。
右利き。
右被殻出血による左片麻痺。
発症後4か月が経過した。
Brunnstrom 法ステージは左上肢Ⅳ、左手指Ⅳ、左下肢Ⅵ。
両手で可能な動作はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
Brunnstrom法ステージは、片麻痺の回復段階を共同運動からの分離の程度で判定します。
上肢Ⅳは、手を腰の後ろへ回す、肘伸展位で肩を前方90°まで挙上する、肘90°屈曲位で前腕を回内・回外する、などが可能な段階です。
手指Ⅳは、横つまみと母指による解放、わずかな指伸展が可能な段階です。
下肢はⅥで、立位でのバランスはほぼ保たれます。
【選択肢別解説】
1:× 網戸を外すには、両上肢を高く挙げて枠を持ち上げる動作と、しっかりした把持が必要です。
肩の90°以上の挙上はステージⅤ以上の課題であり困難です。
2:○ 掃除機は、麻痺側の手でホースや柄を握って支え、非麻痺側の手で操作できます。
粗大な把持と補助的な支持で行えるため、上肢・手指Ⅳで可能です。
3:× 天井の蛍光灯の交換は、上肢を頭上へ挙上した状態で細かな指の操作が必要です。
肩の頭上挙上はステージⅤの課題であり困難です。
4:× 手掌の上で豆腐を切るには、指をしっかり伸ばして手のひらを平らにし、前腕を回外位に保ち続ける必要があります。
手指Ⅳで可能なのはわずかな指伸展までで、手掌を平らに保つほどの随意的な指伸展はステージⅤ〜Ⅵで可能になります。
5:× 手を背中に回すことはⅣで可能ですが、見えない位置でひもを蝶結びにするには指の分離した巧緻動作が必要です。
手指Ⅳでは困難です。
【ポイント】
上肢Ⅳの3課題(手を腰の後ろ・肩前方挙上90°・肘90°での回内外)と、Ⅴの3課題(肩外転90°・肩前方挙上180°・肘伸展位での回内外)を対比して覚えます。