正答5
解説
正解は5です。
写真では、男児が四つ這い位から両上肢で体を支え、左右の下肢をそろえたまま同時に前方へ引き寄せて進んでいます。
これはうさぎ跳び様の移動(bunny hopping)で、痙直型両麻痺児によくみられる床上移動です。
【選択肢別解説】
1:× 写真では頭部を起こして前方を見ており、頭部保持はできています。
頭部保持能力の低下はこの移動様式の原因ではありません。
2:× 両上肢は肘を伸ばして床につき、体重をしっかり支えています。
上肢の支持能力は保たれています。
3:× 四つ這い位で骨盤と体幹を床から持ち上げて保持できており、下部体幹の支持性が大きく低下している所見はありません。
4:× 痙直型両麻痺は下肢の痙縮が主体で、上肢や肩甲帯の障害は比較的軽いのが特徴です。
写真でも肩甲帯で体を支えられており、筋緊張低下を示す所見はありません。
5:○ 下肢の痙縮のため、左右の股関節を交互に分けて動かすことが難しく、両下肢を同時に動かして進んでいます。
左右股関節の交互分離運動能力の低下が考えられます。
【ポイント】
痙直型両麻痺では、下肢の交互運動ができずにうさぎ跳び様の移動や、割り座(W座り)がみられやすくなります。
GMFCSレベルⅢは、屋内では手に持つ歩行補助具を使って歩ける段階です。