正答3
解説
正解は3です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(不適切な対応)です。
第6頸髄節まで残存した頸髄損傷では、肩の筋群と手関節背屈筋が使えます。
手関節背屈によるテノデーシス(腱固定)作用を用いた把持が可能で、多くのADLの自立が目標になります。
【選択肢別解説】
1:× C6損傷では、袖を通して頭からかぶるタイプの上衣が比較的着やすく、練習の導入に適しています。
適切な対応です。
2:× 手指は使えないため、キーボード用の自助具や入力機器(トラックボールなど)の検討は有用です。
適切な対応です。
3:○ C6損傷では、トイレや便座付きのシャワーチェアで座位をとり、重力を利用した排便を目標にします。
臥位での排便を前提に環境を整えるのは、より上位の損傷向けの対応で、C6の患者には適切ではありません。
4:× C6損傷では、自助具を用いて自己導尿を習得できる場合があります。
カテーテル操作の練習は適切な対応です。
5:× 車椅子上で起立性低血圧が起きたときは、体幹を前屈させて頭部を下げると脳への血流が保たれます。
車椅子を後方に倒す方法と並ぶ対処法で、適切な対応です。
【ポイント】
C6は「テノデーシス把持」「プッシュアップによる移乗」「座位での排便」がキーワードです。
起立性低血圧への対応は、頭部を下げて下肢を挙げる(車椅子を後方に倒す・体幹を前屈する)ことです。