正答4
解説
正解は4です。
脊髄損傷の機能残存レベルごとに、使える筋と、可能になる動作の組み合わせを問う問題です。
機能残存レベルより下位は完全麻痺という条件で考えます。
【選択肢別解説】
1:× C4残存では肩の挙上(僧帽筋)と横隔膜が働く程度で、肘を曲げる筋が使えません。
万能カフを用いた食事は、肘屈筋が使えるC5残存から可能になります。
2:× C5残存では肘の伸展筋と手関節の伸展筋が使えず、プッシュアップができません。
前方移乗は、手関節の伸展筋が使えるC6残存から可能になる動作です。
3:× 橈側手掌握りは、母指と手指を屈曲して物を握る把持の形で、手指の屈筋(C8)の働きが必要です。
C6残存では手指を動かせず、手関節背屈によるテノデーシス把持で代償します。
4:○ C7残存では上腕三頭筋が使え、肘の伸展とプッシュアップが十分に行えます。
座位バランスを保ちながら上衣と下衣の更衣が自立できるレベルです。
5:× C8残存では体幹と下肢の筋が完全麻痺のため、長下肢装具をつけても歩行は実用的ではありません。
長下肢装具での歩行訓練は、体幹の筋が使える胸髄中位以下の損傷で行われます。
【ポイント】
頸髄損傷のおおまかな目標は「C4:電動車椅子(チンコントロール)」「C5:万能カフで食事」「C6:テノデーシス把持・移乗」「C7:プッシュアップ・更衣自立」です。
各レベルで新たに使える筋とセットで覚えましょう。