正答2
解説
正解は2です。
神経学的徴候が、中枢神経・髄膜・末梢神経のどの障害でみられるかを区別する問題です。
上肢の末梢神経障害でみられる徴候を選びます。
【選択肢別解説】
1:× Barré徴候は上肢の末梢神経障害ではなく、錐体路障害でみられます。
上肢を前方に挙上して保持させると、麻痺側の上肢が回内しながら下がってくる徴候です。
軽い片麻痺の検出に用います。
2:○ Froment徴候は上肢の末梢神経障害でみられます。
尺骨神経麻痺で母指内転筋が働かないと、紙を母指と示指でつまんで引っ張られたときに母指IP関節が屈曲します。
正中神経支配の長母指屈筋で代償するためです。
3:× Kernig徴候は髄膜刺激症状です。
背臥位で股関節と膝関節を90度屈曲させ、膝を伸ばそうとすると抵抗や痛みが出ます。
4:× Lasègue徴候は下肢の徴候です。
膝を伸ばしたまま下肢を挙上すると殿部から下肢後面に痛みが走るもので、坐骨神経の神経根刺激を示します。
5:× Romberg徴候は深部感覚障害でみられます。
閉眼で立位を保てなくなる徴候で、脊髄後索障害などで陽性になります。
【ポイント】
尺骨神経麻痺ではFroment徴候と鷲手、正中神経麻痺では猿手と涙滴徴候、橈骨神経麻痺では下垂手が代表的です。
末梢神経ごとの徴候をセットで覚えておきます。