正答4
解説
正解は4です。
排便は、直腸に便が入って壁が伸ばされることを引き金に起こる反射と、意識的ないきみの組み合わせで行われます。
関与する神経と筋の働きを整理する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 排便時に横隔膜は弛緩せず、収縮します。
横隔膜と腹筋が収縮し、声門を閉じていきむことで腹圧を高めます。
2:× 排便に関与する神経は下殿神経ではありません。
下殿神経は大殿筋を支配する運動神経で、排便の調節には関わりません。
排便に関与するのは、骨盤神経(副交感神経)、下腹神経(交感神経)、外肛門括約筋を支配する陰部神経です。
3:× 直腸平滑筋と内肛門括約筋は同時に収縮しません。
排便時には直腸が収縮すると同時に、内肛門括約筋は弛緩します。
4:○ 直腸壁が加圧されると骨盤神経が刺激されます。
便が直腸に入って壁が伸展されると、その情報が骨盤神経を通って仙髄の排便中枢に伝わります。
反射的に直腸が収縮し、内肛門括約筋が弛緩し、便意も生じます。
5:× 直腸の収縮を促す神経伝達物質はアドレナリンではありません。
副交感神経の節後線維から放出されるアセチルコリンが直腸を収縮させます。
【ポイント】
排便中枢は仙髄(S2〜S4)にあり、骨盤神経が直腸の収縮と内肛門括約筋の弛緩を起こします。
外肛門括約筋は陰部神経支配の横紋筋で、意識的に排便を我慢できます。