正答4
解説
正解は4です。
胃の消化機能と、胃液分泌の調節、胃内での食物の停滞時間を問う問題です。
消化管ホルモンの作用や、栄養素ごとの胃からの排出の速さを整理しておく必要があります。
【選択肢別解説】
1:× ペプシンは脂質ではなく、蛋白質を分解します。
胃の主細胞から分泌されるペプシノーゲンが、胃酸で活性化されてペプシンになります。
2:× セクレチンは胃液の分泌を促進せず、抑制します。
セクレチンは十二指腸から分泌され、胃酸分泌を抑え、重炭酸イオンに富む膵液の分泌を促します。
3:× 内因子はビタミンB₆ではなく、ビタミンB₁₂の吸収に関与します。
内因子は胃の壁細胞から分泌される糖蛋白質で、ビタミンB₁₂と結合して回腸末端での吸収を助けます。
ビタミンB₆の吸収に内因子は関わりません。
4:○ 胃内の停滞時間は糖類より脂肪の方が長いです。
脂肪が十二指腸に入ると、コレシストキニンなどの作用で胃の運動が抑えられ、胃からの排出が遅くなります。
胃内の停滞時間は、糖質、蛋白質、脂肪の順に長くなります。
5:× 胃液分泌の増加は、食物が胃に到達する前から起こります。
食物を見たり匂いを嗅いだり味わったりするだけで、迷走神経を介して胃液が分泌されます(脳相)。
その後、胃相、腸相と続きます。
【ポイント】
胃液分泌は、脳相、胃相、腸相の3相で調節されます。
内因子は胃の壁細胞から分泌され、ビタミンB₁₂と結合して回腸での吸収を助けます。