正答2
解説
正解は2です。
円背(胸椎の後弯が強まった姿勢)のある高齢者の姿勢・歩行・呼吸の特徴を問う問題です。
円背では体幹が前に傾き、重心が前方へ移動します。
それを補うために、骨盤や下肢の関節で代償的な姿勢変化が起こります。
【選択肢別解説】
1:× 円背の高齢者はバランスが不安定になるため、支持基底面を広げようとして歩隔は広くなる傾向があります。
2:○ 前方へ移った重心を足部の上に戻すため、骨盤を後傾させ、膝関節を屈曲位にして立ちます。
これは円背に伴う代表的な代償姿勢です。
3:× 円背では胸郭の動きが制限され、肺が十分に広がらなくなります。
そのため生じるのは拘束性換気障害であり、閉塞性換気障害ではありません。
4:× 高齢者の円背は骨粗鬆症による椎体骨折や加齢変化によるもので、ギプスによる矯正は行いません。
運動療法による姿勢改善や、必要に応じた体幹装具が用いられます。
5:× 円背では重心が前方へ偏るため、前後方向のバランスが特に不安定になります。
前後の方向が左右よりよいとはいえません。
【ポイント】
円背の代償姿勢は「骨盤後傾・股関節屈曲・膝関節屈曲」とまとめて覚えましょう。
胸郭の変形による換気障害は、肺が広がらない拘束性換気障害です。