正答3
解説
正解は3です。
車椅子を自走する人の住環境整備で押さえるべき寸法や留意点を問う問題です。
スロープの勾配、通路の幅、スイッチの高さなどは、車椅子の寸法と操作に必要な余裕から決めます。
【計算】
スロープの勾配は1/12以下が目安です。
必要な長さ=段差の高さ×12です。
50cm×12=600cmとなります。
したがって600cm以上が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 床から10cmでは、座った姿勢から手を伸ばしても届きにくく、操作できません。
スイッチは座位で手の届く高さ(床からおおむね1m前後)に設置します。
2:× 6輪型車椅子は前後に補助輪があり、小回りが利くので主に屋内で使われます。
補助輪が段差に引っかかりやすく、段差の通行は容易ではありません。
3:○ 勾配を1/12とすると、50cmの段差には50cm×12=600cmの長さが必要です。
自走で上れる勾配を確保するための適切な基準です。
4:× 自走用車椅子の最大幅は、アームサポートではなくハンドリムを含む車輪の外側で決まります。
さらにハンドリムを操作する手の余裕も加えて、通路幅を判断します。
5:× 70cmの幅では、車椅子が向きを変えながら直角に曲がることはできません。
直角部分の前後とも、それより広い幅員が必要です。
【ポイント】
スロープは「段差×12」以上の長さが基本で、可能ならさらに緩い勾配が望まれます。
通路幅は車椅子の全幅だけでなく、駆動する手や方向転換に必要な余裕を加えて考えます。