72 歳の女性。
夫は1年前に亡くなり1人暮らしをしている。
家事をこなし地域のボランティア活動にも参加して活動的であるが「最近、下肢の深いところに虫が這うような不快さがあり、週3日くらいよく眠れない。
20 代のときにも同じような症状があった」と訴えている。
作業療法士の助言で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
「下肢の深いところに虫がはうような不快さがあり眠れない」という訴えは、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の典型的な症状です。
若い時期にも同じ症状があったことからも、この疾患が疑われます。
むずむず脚症候群は、鉄欠乏の補正やドパミン作動薬などの薬物療法で改善が期待できる疾患です。
【選択肢別解説】
1:× ペットを飼うことは孤独感の軽減には役立つかもしれません。
しかし、下肢の不快感と不眠という症状の治療にはなりません。
2:× 本人は1人で家事をこなし、活動的に生活しています。
同居を勧める理由はなく、症状への対応にもなりません。
3:× 本人は活動的に過ごしており、筋肉量が少ないという情報もありません。
筋力トレーニングは、むずむず脚症候群の治療として優先されるものではありません。
4:○ 症状からむずむず脚症候群が疑われ、薬物療法で改善が見込めます。
診断と治療のために医師へ相談するよう勧めることが適切です。
5:× 本人は家事やボランティア活動を問題なく行っており、認知症を示す所見はありません。
介護保険の申請を勧める根拠がありません。
【ポイント】
むずむず脚症候群は、夕方から夜に安静にしていると下肢に不快感が生じ、動かすと軽くなるのが特徴です。
作業療法士は症状から疾患を疑い、医師につなぐことも重要な役割です。