正答5
解説
正解は5です。
中枢神経系には、神経細胞のほかに、星状膠細胞・希突起膠細胞・小膠細胞・上衣細胞の4種類のグリア細胞があります。
図では、細胞の突起が何に接しているかで種類を見分けます。
【図の読み取り】
図の上方には、毛細血管に突起の先端(終足)を伸ばした星形の細胞が2つ描かれています。
下方には神経細胞が2つあり、それぞれの軸索が右へ伸びています。
矢印の細胞は、複数の突起を伸ばして、2本の軸索に節ごとに巻き付く鞘(髄鞘)をつくっています。
髄鞘の切れ目(Ranvier絞輪)も描かれており、この細胞が中枢神経で髄鞘をつくる細胞であることがわかります。
【選択肢別解説】
1:× 小膠細胞(ミクログリア)は小型の細胞で、損傷した組織や異物を貪食する免疫の役割を担います。
軸索に髄鞘をつくる細胞ではありません。
2:× 樹状突起は神経細胞の短く枝分かれした突起で、他の神経細胞から情報を受け取ります。
図の矢印は独立した核を持つ細胞全体を指しており、樹状突起ではありません。
3:× 上衣細胞は脳室や脊髄の中心管の内面を覆う細胞です。
軸索に巻き付く形はとりません。
4:× 星状膠細胞(アストロサイト)は、図の上方で毛細血管に終足を伸ばしている細胞です。
血液脳関門の形成や神経細胞の環境維持を担い、髄鞘はつくりません。
5:○ 希突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)は、1つの細胞が複数の突起で複数の軸索に髄鞘をつくります。
矢印の細胞は2本の軸索に髄鞘を形成しており、この特徴に一致します。
【ポイント】
髄鞘をつくる細胞は、中枢神経では希突起膠細胞、末梢神経ではSchwann細胞です。
希突起膠細胞は1個で複数の軸索、Schwann細胞は1個で1本の軸索の1節分に髄鞘をつくります。