正答1
解説
正解は1です。
図は、病気の種類ごとに機能が時間とともにどう変わるか(実線は自然経過、点線はリハビリテーションを行った経過)を示しています。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位と下位の運動ニューロンが進行性に変性する疾患で、機能は回復せずに低下し続けます。
【選択肢別解説】
1:○ 発症後しばらく保たれた機能が、その後は回復することなく右下がりに低下し続ける経過です。
ALSは進行性の疾患なので、自然経過は直線的な低下になります。
点線は、リハビリテーションや代償手段、環境調整によって低下を段階的に遅らせられることを示しています。
2:× 悪化と部分的な回復を繰り返しながら、全体として階段状に低下する経過です。
これは多発性硬化症のように再発と寛解を繰り返す疾患に近い経過です。
ALSには寛解期はありません。
3:× 急に機能が落ちたあと回復し、一定の水準で頭打ちになる経過です。
これは脳卒中のように急性発症し、回復期を経て安定する疾患に近い経過です。
ALSのように回復しない疾患とは異なります。
4:× 急に機能が落ちたあと、時間とともに回復し続ける経過です。
これはGuillain-Barré症候群のように、発症後に自然回復が期待できる疾患に近い経過です。
ALSには自然回復はありません。
5:× 急に機能が落ち、自然経過では回復しないものの、リハビリテーションで機能が改善する経過です。
これは完全脊髄損傷のように、障害は固定するが訓練で能力を伸ばせる場合に近い経過です。
ALSは機能が徐々に低下し続けます。
【ポイント】
進行性疾患(ALS・筋ジストロフィー)、再発寛解型(多発性硬化症)、急性発症で回復(脳卒中)、急性発症で固定(脊髄損傷)の4つの型を区別して覚えます。
ALSでは機能低下を見越して、福祉用具やコミュニケーション手段を早めに準備することが大切です。