45歳の男性。
統合失調症。
25年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。
作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認の上文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた。
本アセスメントの根拠となるモデルはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
作業療法士は、患者の強みとしての性格・才能・希望・環境を、日常生活・経済・仕事などの領域ごとに本人と一緒に確認しています。
さらに、本人の言葉で目標を立てており、これは強みに注目して支援を組み立てるモデルの特徴です。
【選択肢別解説】
1:× ICFモデルは、心身機能・活動・参加と環境因子・個人因子の関係で生活機能を整理する枠組みです。
強みを領域ごとに書き出して本人の言葉で目標を立てる手法は、ICFの特徴ではありません。
2:× 作業適応モデルは、Schkadeらが提唱した、作業を通して環境の要求に適応していく過程に注目するモデルです。
強みの確認を中心とするアセスメントではありません。
3:× 人間作業モデル(MOHO)は、意志・習慣化・遂行能力と環境の相互作用で作業行動をとらえるモデルです。
本症例のように強みを領域別に整理する手法とは異なります。
4:○ ストレングスモデルは、本人の性格・才能・希望・環境などの強みに注目し、本人の言葉で目標を立てて地域生活を支援するモデルです。
日常生活・経済・仕事などの領域ごとに強みを確認するストレングス・アセスメントは、このモデルの代表的な手法です。
5:× CMOP(カナダ作業遂行モデル)は、人・作業・環境の関係で作業遂行をとらえるモデルで、COPMという面接評価を用います。
強みに焦点を当てる点が中心ではありません。
【ポイント】
ストレングスモデルはRappらが提唱し、精神障害者の地域生活支援やケアマネジメントで広く使われています。
問題点ではなく強みと希望から目標を立てる点が、ほかのモデルとの違いです。