正答2
解説
正解は2です。
自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)は、社会的コミュニケーションの困難と、限定された興味・反復的な行動を特徴とする発達障害です。
感覚の過敏さや鈍さ、視覚情報の処理が得意であることなども、支援を考えるうえで重要な特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 自閉スペクトラム症では、聴覚過敏などの感覚過敏がよくみられます。
特定の音を極端に嫌がり、耳をふさぐ行動などが知られており、稀ではありません。
2:○ クレーン現象は、ほしい物があるときに他者の手をつかんで道具のように物へ運ぶ行動です。
他者とのやりとりの困難を反映し、自閉スペクトラム症の幼児期によくみられます。
3:× 注意欠如・多動性障害(ADHD)は、自閉スペクトラム症にしばしば合併します。
DSM-5では両方の診断を同時につけることが認められています。
4:× 自閉スペクトラム症では、一般に耳から聞く情報より目で見る情報のほうが理解しやすいとされます。
そのため、絵カードやスケジュール表などの視覚的な支援が有効です。
5:× 「サリーとアン課題」は他者の誤った思い込みを推測できるかを調べる心の理論の課題で、4〜5歳で通過するのは定型発達の子どもです。
自閉スペクトラム症の子どもでは、通過が遅れることが知られています。
【ポイント】
自閉スペクトラム症の支援では、TEACCHプログラムなどの構造化と視覚的な手がかりが有効です。
感覚の過敏さや鈍さはDSM-5の診断基準にも含まれています。