椅子座位でテーブル上にあるコップにゆっくりと手を伸ばしてつかむ作業の図を示す。
この時の肩関節と肘関節の運動に関与が推定される筋と収縮様式との組合せで正しいのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
図では、体の横に下ろした上腕と90°ほど曲げた肘の状態から、上肢を前方水平まで上げ、肘を伸ばしてコップをつかんでいます。
つまり肩関節は屈曲し、肘関節は伸展しています。
筋が短縮しながら力を出すのが求心性収縮、伸ばされながら力を出すのが遠心性収縮です。
【選択肢別解説】
1:○ 三角筋前部線維は肩関節屈曲の主動作筋です。
上肢を重力に抗して前方へ持ち上げるため、短縮しながら働く求心性収縮となります。
2:× 三角筋後部線維は肩関節伸展に働く筋です。
本動作では肩が屈曲するので、後部線維は引き伸ばされる側にあり、求心性収縮の主動作筋ではありません。
3:× 上腕二頭筋は肘関節屈曲筋です。
本動作では肘が伸展していくため、上腕二頭筋が短縮する求心性収縮にはなりません。
4:× 上腕三頭筋は肘関節伸展筋です。
肘が伸展する場面で働くなら短縮する求心性収縮であり、遠心性収縮ではありません。
5:× 腕橈骨筋は肘関節屈曲に働く筋です。
肘が伸展する本動作で求心性収縮をすることはありません。
【ポイント】
動作の分析では、まず各関節が屈曲・伸展のどちらに動くかを確認し、その方向の主動作筋を選びます。
重力に抗して持ち上げる場面は求心性、重力に任せてゆっくり下ろす場面は拮抗筋ではなく同じ筋の遠心性収縮になると覚えておきましょう。