正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
Danielsらの徒手筋力テスト(新・徒手筋力検査法)では、段階3以上は重力に抗して全可動域を動かせるかを調べます。
段階2は、重力の影響を最小にした肢位、または検査者が体節の重さを支えた状態で動きをみる段階です。
図の各肢位が重力に抗する肢位か、重力を除いた肢位かを見分けます。
【選択肢別解説】
1:○ 図1は背臥位の患者の後頭部を検査者が両手で支えている肢位です。
頭部の重さを検査者が受け持ち、重力の影響を除いた条件で頸部屈曲をみる段階2の肢位に当たります。
2:× 図2は背臥位で肩を90°屈曲させ、上腕を垂直に立てた状態で肘を伸ばす肢位です。
前腕を重力に抗して持ち上げるので、段階3以上の肢位です。
段階2では座位で上腕を水平に支え、水平面内で肘を伸ばします。
3:× 図3は座位で、踵を反対側の膝に乗せるように股関節を屈曲・外転・外旋する縫工筋の肢位です。
下肢を重力に抗して持ち上げるので段階3以上です。
段階2は背臥位で踵を反対側のすねに沿って滑らせて行います。
4:× 図4は背臥位で両上肢を前方へ伸ばした体幹屈曲の肢位です。
これは体幹を重力に抗して起こす段階3の検査肢位であり、段階2の肢位ではありません。
5:○ 図5は座位で手を背中に回し、検査者が肩甲骨内側縁に触れている肢位です。
菱形筋による肩甲骨内転と下方回旋を、重力の影響が少ない座位でみる段階2の肢位に当たります。
【ポイント】
段階3以上は抗重力位、段階2は重力除去位が原則です。
例外的に、頸部や肩甲骨など一部の筋では、検査者が体節の重さを支えたり座位で行ったりして段階2を判定します。