正答2
解説
正解は2です。
身体図は正面から見た図で、向かって左が患者の右側です。
患者の右下肢から右下腹部には温度覚・痛覚の消失(斜線)があります。
患者の左下肢には深部感覚の消失(点)があり、その上端の左鼠径部付近に全感覚消失の帯があります。
一側の深部感覚障害と、反対側の温痛覚障害が組み合わさっているので、脊髄半側の障害(Brown-Séquard症候群)と考えます。
【選択肢別解説】
1:× ①は脊髄の右半分の障害です。
この場合は右側に深部感覚障害、左側に温痛覚障害が出るため、図とは左右が逆です。
2:○ ②は脊髄の左半分の障害です。
後索は交叉前なので同側(左)の深部感覚が障害され、外側脊髄視床路は交叉後なので反対側(右)の温痛覚が障害されます。
障害髄節の左側には全感覚消失が生じ、図と一致します。
3:× ③は両側の後索と側索の後部を含む障害です。
両側の深部感覚障害が主となり、図のような左右で異なる分布にはなりません。
4:× ④は脊髄の前方2/3の障害で、前脊髄動脈症候群に相当します。
両側の温痛覚障害と運動麻痺が生じ、深部感覚は保たれます。
5:× ⑤は中心管周囲の障害で、脊髄空洞症に相当します。
交叉する線維が障害され、障害髄節に一致して両側の温痛覚が宙づり型に消失します。
【ポイント】
Brown-Séquard症候群は、同側の運動麻痺と深部感覚障害、反対側の温痛覚障害が特徴です。
深部感覚は延髄で交叉し、温痛覚は脊髄で入ってすぐ交叉する、という経路の違いが左右差の理由です。