正答2
解説
正解は2です。
高齢者の転倒リスクを判定する代表的な評価と、そのカットオフ値(転倒リスクを判断する目安の値)を問う問題です。
各選択肢の値が、基準と比べてどの程度かを確認します。
【選択肢別解説】
1:× 膝関節90°屈曲位での等尺性膝伸展筋力が20 kgfあれば、一般的な高齢者の歩行に必要な筋力はおおむね保たれています。
選択肢中で転倒リスクが最も高いとはいえません。
2:○ Timed Up and Go Test(TUG)は、椅子から立ち上がり3 m先で折り返して戻り座るまでの時間を測る検査です。
13.5秒以上で転倒リスクが高いとされ、20秒は基準を大きく超えるため、転倒リスクが最も高い結果です。
3:× Berg Balance Scale(BBS)は14項目・56点満点のバランス評価で、得点が低いほど転倒リスクが高くなります。
23点も低い値ですが、本問では選択肢2がより明確な高リスクの結果とされています。
4:× 開眼片脚立位を60秒保持できるのは良好なバランス能力を示します。
一般に5秒未満で転倒リスクが高いとされます。
5:× Functional reach testは、立位で上肢を前方にどれだけ伸ばせるかを測る検査です。
15 cm程度以下で転倒リスクが高いとされ、30 cmは良好な値です。
【ポイント】
転倒リスクの目安として、TUGは13.5秒以上、BBSは45点以下、開眼片脚立位は5秒未満、Functional reachは15 cm程度以下がよく用いられます。
数値の方向(長いほど悪いか、短いほど悪いか)を取り違えないことが大切です。