正答4
解説
正解は4です。
ボツリヌス毒素は、ボツリヌス菌が作るタンパク質です。
痙縮の治療では、過剰に働いている筋に注射して筋の緊張を和らげます。
効果は数か月持続し、効果が切れると再投与を行います。
【選択肢別解説】
1:× 筋小胞体はカルシウムイオンを放出して筋収縮を起こす筋細胞内の構造です。
ここに作用する薬はダントロレンで、ボツリヌス毒素ではありません。
2:× 脊髄前角には運動ニューロンの細胞体があります。
ボツリヌス毒素は脊髄には作用しません。
3:× 脊髄前根は運動ニューロンの軸索が通る部分です。
ボツリヌス毒素の作用部位ではありません。
4:○ ボツリヌス毒素は運動神経終末に取り込まれ、アセチルコリンの放出を阻害します。
神経から筋への伝達が遮断されて筋が弛緩し、痙縮が軽減します。
5:× 脊髄後根神経節には感覚ニューロンの細胞体があります。
ボツリヌス毒素の作用部位ではありません。
【ポイント】
痙縮の治療には、内服薬(バクロフェン・チザニジン・ダントロレン)、ボツリヌス療法、バクロフェン髄注療法、神経ブロック(フェノール)などがあります。
ボツリヌス療法の後は、ストレッチや作業療法を組み合わせると効果的です。