正答1
解説
正解は1です。
多発性硬化症は、中枢神経(脳・脊髄・視神経)に脱髄病変が時間的・空間的に多発する自己免疫性の疾患です。
再発と寛解を繰り返すのが典型的な経過です。
【選択肢別解説】
1:○ 多発性硬化症は女性に多く、男女比はおよそ1:2〜3とされます。
20〜40歳代の若年成人に好発します。
2:× 体温が上がると脱髄した神経の伝導が悪くなり、症状が一時的に悪化します(Uhthoff現象)。
高体温で症状が改善するのではありません。
3:× 多発性硬化症は、赤道から離れた高緯度地域で有病率が高いとされます。
低緯度地域で高いのではありません。
4:× Phalenテストは、手関節を屈曲位に保持して正中神経領域のしびれを誘発する、手根管症候群の検査です。
多発性硬化症とは関係がありません。
5:× 多発性硬化症は、自己の免疫が中枢神経の髄鞘を攻撃する自己免疫性の疾患と考えられています。
免疫不全状態で発症しやすいわけではありません。
【ポイント】
多発性硬化症の特徴的な所見に、Uhthoff現象、Lhermitte徴候(頸部前屈で背部に電撃痛が走る)、有痛性強直性けいれん、視神経炎があります。
作業療法では、疲労と体温上昇を避ける活動の調整が重要です。