60 歳の女性。
関節リウマチ。
Steinbrocker のステージⅡ、クラス2。
この患者の日常生活場面(別冊No.3)を別に示す。
関節保護の指導をすべき動作はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
関節リウマチの関節保護の原則は、小さな関節への負担を避け、大きな関節や複数の関節に力を分散させることです。
SteinbrockerステージⅡは骨破壊が軽度の段階で、変形を進めないための指導が重要です。
図の5つの日常生活動作を、手指や手関節に無理な力がかかっていないかで判断します。
【選択肢別解説】
1:× ①は鍋の取っ手の下に両手の手のひらを差し入れて持っています。
両手と前腕で重さを支えており、関節保護にかなった持ち方です。
2:× ②は片手で急須の持ち手を握り、もう一方の手のひらを本体に添えて注いでいます。
両手で重さを分散しており、適切な動作です。
3:× ③は荷物の紐を前腕に掛けて運んでいます。
手指で握らず大きな関節で支えており、関節保護の原則どおりです。
4:× ④は電動ハンドミキサーを用い、もう一方の手のひらでボウルを押さえています。
道具で手指の負担を減らしており、指導の必要は低い動作です。
5:○ ⑤は手指を曲げた状態で座面に手をつき、体重をかけて椅子から立ち上がっています。
手指や手関節に大きな負荷がかかり、変形を助長するため、関節保護の指導が必要です。
【ポイント】
立ち上がりでは手指で押さず、手のひら全体や前腕で支えるか、肘掛けや座面の高さを工夫します。
「強い関節・大きな関節を使う」「両手で分散する」が関節保護の基本です。