正答5
解説
正解は5です。
呼吸不全は、動脈血酸素分圧(PaO2)が60 Torr 以下になった状態です。
動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が45 Torr 以下のものをⅠ型、45 Torr を超えるものをⅡ型と分類します。
【選択肢別解説】
1:× 1秒率は、閉塞性換気障害で低下する指標です。
呼吸不全の型を区別するものではなく、Ⅰ型で増加する指標でもありません。
2:× 肺活量は、拘束性換気障害で低下する指標です。
Ⅰ型呼吸不全で増加することはありません。
3:× 動脈血酸素分圧は、Ⅰ型でもⅡ型でも低下します。
増加するものではなく、Ⅱ型で正常ということもありません。
4:× 動脈血二酸化炭素分圧は、Ⅱ型呼吸不全で上昇します。
Ⅰ型では正常か低下するため、条件と逆です。
5:○ 肺胞気-動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)は、肺胞から血液への酸素の移りにくさを示す指標です。
Ⅰ型は換気血流比の不均等や拡散障害で起こるため、A-aDO2 が開大(増加)します。
肺そのものに異常のない肺胞低換気によるⅡ型では、A-aDO2 は正常です。
【ポイント】
Ⅰ型呼吸不全は「低酸素血症のみ、A-aDO2 開大」、Ⅱ型呼吸不全は「低酸素血症と高二酸化炭素血症」が特徴です。
Ⅱ型で高濃度の酸素を投与すると、CO2 ナルコーシスを起こすことがあるので注意します。