正答2
解説
正解は2です。
アルコール依存症に伴って起こる後遺症を問う問題です。
大量飲酒が続くと、食事の偏りや吸収障害でビタミンB1(チアミン)が欠乏し、Wernicke脳症を起こします。
その後遺症として残る記憶の障害がKorsakoff症候群です。
【選択肢別解説】
1:× Kleine-Levin症候群は、主に思春期の男性に、強い眠気と過食などのエピソードが繰り返し起こる病気です。
アルコールとは関係がありません。
2:○ Korsakoff症候群は、新しいことを覚えられない前向性健忘、作話、見当識障害を特徴とします。
アルコール依存症によるビタミンB1の欠乏から起こる、代表的な後遺症です。
3:× Lennox-Gastaut症候群は、幼児期に発症する難治性のてんかんです。
強直発作や脱力発作などを繰り返し、アルコールとは関係がありません。
4:× Rett症候群は、主に女児に起こる遺伝子の異常による神経発達の病気です。
手をもむような常同運動が特徴で、アルコールとは関係がありません。
5:× 悪性症候群は、抗精神病薬などの副作用で、高熱、筋強剛、意識障害、CK上昇などが起こる病態です。
アルコール依存症の後遺症ではありません。
【ポイント】
アルコール離脱症状には、手のふるえや発汗などの早期症状と、飲酒中止後2〜3日ころからの振戦せん妄があります。
Wernicke脳症は、意識障害、眼球運動障害、運動失調が三徴で、チアミンの投与で治療します。