正答3
解説
正解は3です。
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性を中核症状とする神経発達症です。
各選択肢の発言が、どの精神症状を表しているかを考えます。
【選択肢別解説】
1:× 「脳が溶けて流れ出した」は、現実にはありえない奇妙な身体の感覚を訴えるもので、体感幻覚にあたります。
統合失調症などでみられ、ADHDを示唆する発言ではありません。
2:× 「周囲の全てが不気味で、何かが起こりそうで怖い」は、妄想気分です。
統合失調症の初期などにみられます。
3:○ 「じっとしているのが苦手」は多動性、「後先考えずに行動して失敗する」は衝動性を表しています。
ADHDの中核症状を強く示唆する発言です。
4:× 「映画を見ているようで現実感がない」は、離人感・現実感消失です。
離人感・現実感消失症やうつ病、不安症などでみられます。
5:× 「検査で異常がないのに末期癌だと確信している」は、心気妄想です。
重症のうつ病などでみられます。
【ポイント】
ADHDは12歳以前から症状がみられ、複数の場面で生活に支障をきたすことが診断の要件です。
成人でも、不注意による忘れ物や衝動的な行動として症状が続くことがあります。