正答3
解説
正解は3です。
心不全で現れる症状を問う問題です。
心不全では心臓のポンプ機能が低下し、左心不全では肺うっ血による呼吸困難、右心不全では体静脈のうっ血による浮腫などが生じます。
【選択肢別解説】
1:× 心不全では腎臓への血流が減るため、尿量は減少(乏尿)します。
夜間は臥位で腎血流が増えるため夜間多尿がみられることはありますが、多尿は代表的な症状ではありません。
2:× 高血圧は心不全の原因の一つですが、心不全の症状ではありません。
心不全が進むと、心拍出量の低下によって血圧はむしろ低下します。
3:○ 右心不全では、全身の静脈から心臓へ血液が戻りにくくなり、体液が組織にたまります。
重力の影響で下肢にたまりやすく、下腿浮腫が出現します。
体重の急な増加とともに、心不全の悪化を示す代表的な症状です。
4:× 羽ばたき振戦は、肝性脳症や尿毒症、高二酸化炭素血症などでみられる不随意運動です。
心不全の症状ではありません。
5:× チェーン・ストークス呼吸は、呼吸が徐々に深く大きくなったあと浅くなり、無呼吸を挟んで繰り返す周期性の呼吸です。
脳の障害や重症心不全の一部でみられることがありますが、心不全の代表的な症状としては下腿浮腫が選ばれます。
【ポイント】
左心不全は肺うっ血による呼吸困難・起坐呼吸・夜間発作性呼吸困難、右心不全は下腿浮腫・頸静脈怒張・肝腫大と整理しましょう。