正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は、本問を「問題として不適切であるため」として採点対象から除外しました。
公表された理由はこれだけで、どこが不適切だったのかは具体的に示されていません。
本問は、成人で精神年齢12歳に相当する知的水準を問うものです。
ICD-10(国際疾病分類第10版)は、成人の軽度知的障害を精神年齢「9歳から12歳未満」に相当するとしています。
この基準では12歳ちょうどは軽度の範囲に入らず、一方で境界知能には精神年齢による基準がありません。
どの選択肢も基準とぴったり一致するとはいえない点が、不適切とされた一因と考えられます。
【選択肢別解説】
1:△ 境界知能(境界レベル)は、IQがおおむね70〜84の範囲で、知的障害には含まれません。
精神年齢12歳を軽度知的障害の範囲外とみれば境界知能に近いといえますが、精神年齢による基準は定められていません。
2:△ 軽度知的障害は、IQ50〜69で、成人の精神年齢では9歳から12歳未満に相当します。
12歳はこの範囲の上限の境目にあたるため、軽度に当てはまるかどうか判断が分かれます。
3:× 中等度知的障害は、IQ35〜49で、成人の精神年齢では6歳から9歳未満に相当します。
精神年齢12歳とは合いません。
4:× 重度知的障害は、IQ20〜34で、成人の精神年齢では3歳から6歳未満に相当します。
精神年齢12歳とは合いません。
5:× 最重度知的障害は、IQ20未満で、成人の精神年齢では3歳未満に相当します。
精神年齢12歳とは合いません。
【ポイント】
ICD-10の知的障害は、軽度(IQ50〜69)・中等度(35〜49)・重度(20〜34)・最重度(20未満)に分けられます。
DSM-5以降では、重症度はIQではなく、概念・社会・実用の各領域の適応機能で判定する点も押さえておきましょう。