正答1
解説
本問は採点除外(公式発表により複数正解:1又は3又は4)です。
施灸による組織損傷で細胞膜からアラキドン酸が遊離し、プロスタグランジンやトロンボキサンなどが産生されます。
これらは種類ごとに作用が異なり、設問が物質を特定していないため、正しい作用が複数成立します。
そのため公式は1、3、4のいずれも正解としました。
【選択肢別解説】
1:○ アラキドン酸から産生されるトロンボキサンA2には、血管を収縮させる作用があります。
血小板凝集も促し、止血に働きます。
2:× 心拍数を減少させる作用は、アラキドン酸代謝物の主な作用ではありません。
心拍数の減少は主に副交感神経(迷走神経)の働きによります。
3:○ アラキドン酸から産生されるプロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)には、血小板凝集を抑える作用があります。
そのため血栓の発生を防止する作用として正しいです。
4:○ アラキドン酸から産生されるプロスタグランジンE2には、ブラジキニンなどの発痛物質の作用を強める作用があります。
痛みを増強する発痛増強物質として働きます。
【ポイント】
アラキドン酸からは、シクロオキシゲナーゼを介してプロスタグランジンとトロンボキサン、リポキシゲナーゼを介してロイコトリエンが産生されます。
トロンボキサンA2は血管収縮と血小板凝集、プロスタグランジンI2はその逆に働くと対で覚えます。