正答4
解説
正解は4です。
顔面の感覚と体幹・四肢の感覚の経路が、脳幹のどこで交叉するかを考える問題です。
片側の顔面と反対側の半身に温痛覚障害が出る交代性感覚障害は、延髄外側の障害で起こります。
【選択肢別解説】
1:× 大脳の病変では、病変と反対側の顔面と半身に感覚障害が出ます。
顔面と半身の障害側が同じになるため、交代性にはなりません。
2:× 小脳の病変では、病変と同じ側の運動失調が起こります。
温痛覚障害は通常起こしません。
3:× 橋の病変では、同側の顔面神経麻痺と反対側の片麻痺などの交代性片麻痺が代表的です。
設問の典型的な交代性温痛覚障害は、延髄外側の障害で起こります。
4:○ 延髄外側の梗塞(ワレンベルグ症候群)で、この症状が起こります。
同側の三叉神経脊髄路核が障害されて同側の顔面の温痛覚が失われます。
交叉した後の外側脊髄視床路が障害されて、反対側の半身の温痛覚が失われます。
【ポイント】
ワレンベルグ症候群は、主に椎骨動脈や後下小脳動脈の閉塞で起こります。
交代性温痛覚障害のほか、同側のホルネル症候群・小脳失調、嚥下障害などを伴います。