正答3
解説
正解は3です。
化膿性関節炎は、関節腔の中に細菌が入って起こる感染症です。
刺鍼でこのリスクがあるのは、深く刺すと関節包を貫いて関節腔に達する部位の経穴です。
【選択肢別解説】
1:× 膏肓の深刺で問題になるのは、化膿性関節炎ではなく気胸です。
膏肓は第4胸椎棘突起下縁の高さで後正中線の外方3寸にあり、深部は肋間と肺です。
2:× 欠盆の深刺で問題になるのも、化膿性関節炎ではなく気胸です。
欠盆は鎖骨上窩にあり、深部には肺尖や鎖骨下動脈があります。
3:○ 肩髎は肩関節のすぐ近くにある経穴です。
肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部に取るため、深く刺すと肩関節の関節腔に達し、化膿性関節炎を起こすおそれがあります。
4:× 天宗は関節の近くではなく、肩甲骨の棘下窩の上にあります。
肩甲棘の中点と肩甲骨下角を結ぶ線上で、肩甲棘から3分の1の陥凹部に取り、深部は棘下筋と肩甲骨です。
【ポイント】
深刺の危険は、胸背部では気胸、項部では延髄や椎骨動脈、関節部では関節腔への感染と整理します。
肩髃・肩髎・犢鼻などの関節近くの経穴では、清潔操作と刺入の深さに特に注意します。