「70歳の男性。車を停車中に左上肢を伸ばし後部座席の物を取ったところ、肩峰部に激痛を感じた。肩関節部を他動的に外転させても、自力で外転位を保持できない。」
診断確定のための検査で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
前問の症例(腱板断裂が疑われる)で、診断を確定するための検査を問う問題です。
腱板は筋と腱の軟部組織なので、軟部組織を描出できる検査が必要です。
【選択肢別解説】
1:× エックス線検査は骨の評価に優れますが、腱板そのものは写りません。
骨折の除外などには役立ちますが、腱板断裂の確定診断には向きません。
2:× CT検査も骨の評価が主体で、腱板などの軟部組織の描出は十分ではありません。
3:○ MRI検査は腱や筋などの軟部組織を詳しく描出でき、腱板断裂の有無や大きさ、部位を確認できます。
確定診断に最も適しています。
4:× 筋電図検査は神経や筋の電気的な活動を調べる検査で、神経麻痺や筋疾患の診断に使います。
腱の断裂の診断には向きません。
【ポイント】
腱板断裂の画像診断にはMRIと超音波検査が用いられます。
腋窩神経麻痺でも外転ができなくなるため、鑑別が必要なときには筋電図検査が役立ちます。