正答1
解説
正解は1です。
脳卒中片麻痺の上肢の痙性に対し、相反性Ⅰa抑制を応用する通電部位を問う問題です。
マン・ウェルニッケ肢位では、上肢は肩の内転内旋、肘の屈曲、前腕の回内、手関節と手指の屈曲をとります。
つまり痙性が強いのは上肢の屈筋群です。
相反性Ⅰa抑制は、ある筋の筋紡錘からのⅠa線維の興奮が、拮抗筋の運動ニューロンを抑制する仕組みです。
したがって、拮抗筋である伸筋群を刺激すると屈筋の痙性が抑えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 消濼は上腕後面、肘頭の上方5寸で上腕三頭筋上に取ります。
外関は前腕後面、手関節背側横紋の上方2寸で前腕伸筋群上に取ります。
上肢の伸筋群を刺激できるため、屈筋の痙性を抑える目的に合います。
2:× 曲沢は肘窩の上腕二頭筋腱の尺側、内関は前腕前面の長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間に取ります。
どちらも屈筋側の経穴で、痙性のある屈筋をさらに刺激してしまいます。
3:× 承筋と承山は下腿後面の下腿三頭筋上の経穴です。
下肢の経穴であり、上肢の痙性の治療には当たりません。
4:× 豊隆と足三里は下腿前面の前脛骨筋付近の経穴です。
下肢の経穴であり、上肢の痙性の治療には当たりません。
【ポイント】
相反性Ⅰa抑制を使うときは「痙性筋の拮抗筋を刺激する」と覚えます。
上肢は屈筋優位なので伸筋側、下肢は伸筋優位なので前脛骨筋など屈筋(背屈筋)側を狙います。