正答2
解説
正解は2です。
末梢性顔面神経麻痺の回復過程で、神経の過誤再生によって生じる後遺症を問う問題です。
過誤再生とは、再生した神経線維が本来とは異なる標的に誤ってつながることです。
【選択肢別解説】
1:× 兎眼は眼輪筋の麻痺で目を閉じられない状態です。
麻痺そのものによる症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
2:○ ワニの涙は、食事のときに患側から涙が出る現象です。
唾液腺へ向かうべき副交感神経線維が涙腺に誤って再生することで起こります。
3:× 味覚脱失は、顔面神経の枝である鼓索神経の障害で舌の前3分の2の味覚が失われる症状です。
麻痺による脱落症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
4:× 聴覚過敏は、アブミ骨筋神経の障害でアブミ骨筋が働かず音が響く症状です。
麻痺による脱落症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
【ポイント】
過誤再生による後遺症は、ワニの涙と病的共同運動(口を動かすと目が閉じるなど)が代表です。
兎眼・味覚障害・聴覚過敏・涙液分泌低下は、障害部位診断に使う麻痺症状として区別します。