正答1
解説
正解は1です。
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を長く服用している患者の皮膚の特徴をふまえ、適した灸法を選ぶ問題です。
ステロイドの長期服用では、皮膚が薄くもろくなります。
また免疫が抑えられて感染しやすくなり、傷の治りも遅くなります。
そのため、皮膚を損傷して灸痕を残す有痕灸は避け、無痕灸を選びます。
【選択肢別解説】
1:○ 棒灸(艾条灸)は、皮膚から離して輻射熱で温める無痕灸です。
皮膚を損傷しないため、ステロイドを長期服用している患者に最も適しています。
2:× 焦灼灸は、艾炷で組織を焼き切る有痕灸です。
いぼや魚の目などに用い、皮膚の損傷が大きいため適しません。
3:× 透熱灸は、艾炷を皮膚の上で燃やし切る有痕灸です。
灸痕ができ、感染や治癒の遅れを招くおそれがあるため適しません。
4:× 糸状灸は、糸のように細い艾炷を用いる透熱灸の一種です。
艾炷は小さくても有痕灸であり、皮膚を損傷するため適しません。
【ポイント】
易感染性や皮膚の脆弱性がある患者(ステロイド長期服用・糖尿病など)には、有痕灸を避けて無痕灸を選びます。