正答3
解説
正解は3です。
軽度肥満の65歳女性で、膝の内側が動作開始時や疲労時に痛み、ロッキングがない症例です。
中高年・女性・肥満・膝内側の痛み・動作開始時の痛みは、変形性膝関節症の典型的な特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 腸脛靱帯炎は、ランニングなどで腸脛靱帯が大腿骨外側上顆とこすれて起こる障害です。
痛むのは膝の外側で、若いスポーツ選手に多く、本症例とは合いません。
2:× 内側滑膜ひだ障害(タナ障害)は、膝蓋骨の内側にある滑膜ひだが挟まれて起こる障害です。
若いスポーツ選手に多く、膝の屈伸時の引っかかりやクリック音を伴うため、本症例とは合いません。
3:○ 変形性膝関節症は、加齢と肥満により関節軟骨がすり減る疾患で、中高年の女性に多くみられます。
日本人ではO脚変形により内側に負担が集中しやすく、動作開始時の痛みが特徴です。
4:× 膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)は、ジャンプ動作の繰り返しで膝蓋靱帯に炎症が起こる障害です。
膝蓋骨の下端に痛みが出て、若いスポーツ選手に多いため、本症例とは合いません。
【ポイント】
変形性膝関節症は「中高年・女性・肥満・内側・動作開始時の痛み」がキーワードです。
スポーツ障害は、膝外側の腸脛靱帯炎、膝蓋骨下端の膝蓋靱帯炎と、痛む部位で区別しましょう。