「35歳の男性。インスタント麺ばかり食べている。全身がだるく、最近は下肢にしびれがみられる。膝蓋腱反射は減弱し、近医でビタミン不足と言われた。」
症状改善に効果があるとされる、 8 つの腧穴の組合せに含まれるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
前問の症例は、ビタミンB1欠乏による脚気です。
脚気には古くから「脚気八処の灸」と呼ばれる8つの経穴の組合せが用いられてきました。
構成穴は、風市・伏兎・犢鼻・外膝眼・足三里・上巨虚・下巨虚・懸鐘です。
大腿から下腿の外側から前面にかけての、胃経と胆経の経穴が中心です。
【選択肢別解説】
1:× 膝陽関は脚気八処の灸に含まれません。
膝陽関は足の少陽胆経の経穴で、大腿骨外側上顆の後上縁、大腿二頭筋腱と腸脛靱帯の間にとります。
2:× 内膝眼は脚気八処の灸に含まれません。
内膝眼は膝蓋靱帯の内側の陥凹部にとる奇穴です。
脚気八処で膝部から選ばれるのは、膝蓋靱帯の外側にある犢鼻(外膝眼)の側です。
3:× 陽陵泉は脚気八処の灸に含まれません。
陽陵泉は足の少陽胆経の合穴で、腓骨頭の前下方の陥凹部にとります。
八会穴の筋会として筋の病に用いる穴です。
4:○ 上巨虚は脚気八処の灸に含まれます。
上巨虚は足の陽明胃経の経穴で、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方6寸にとります。
大腸の下合穴でもあります。
【ポイント】
脚気八処の灸は「風市・伏兎・犢鼻・外膝眼・足三里・上巨虚・下巨虚・懸鐘」です。
膝より下の胃経は「足三里3寸・上巨虚6寸・条口8寸・下巨虚9寸(いずれも犢鼻の下方)」です。