次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
ア 宅地建物取引業者Aが、自ら所有する複数の建物について、複数人に対し、反復継続して賃貸する行為は、宅地建物取引業に該当しない。
イ 宅地建物取引士とは、宅地建物取引士資格試験に合格し、都道府県知事の登録を受けた者をいう。
ウ 建設業者Bが、建築請負工事の受注を目的として、業として宅地の売買の媒介を行う行為は、宅地建物取引業に該当しない。
エ 宅地建物取引士は、宅地又は建物の取引に係る事務に必要な知識及び能力の維持向上に努めなければならない。
正答2
解説
正解は2です。
宅建業の定義と、宅地建物取引士の定義・努力義務を問う個数問題です。
【記述別解説】
ア:○ 自ら所有する建物を賃貸する行為(自ら貸借)は「取引」に含まれず、宅建業に当たりません(宅建業法2条2号)。
反復継続して複数人に賃貸しても同じです。
イ:× 「登録を受けた者」が誤りです。
宅地建物取引士とは、宅地建物取引士証の交付を受けた者をいいます(同法2条4号)。
試験に合格して登録を受けただけでは、宅地建物取引士ではありません。
ウ:× 「宅建業に該当しない」が誤りです。
宅地の売買の媒介を業として行えば、目的や業種にかかわらず宅建業に当たります。
建設業者であっても、宅建業の免許が必要です。
エ:○ 宅地建物取引士は、宅地又は建物の取引に係る事務に必要な知識及び能力の維持向上に努めなければなりません(同法15条の3)。
正しい記述はア・エの二つなので、正解は2です。
【ポイント】
宅建業は「宅地建物の売買・交換」と「売買・交換・貸借の代理・媒介」を業として行うことです。
自ら貸借は宅建業に当たりませんが、貸借の代理・媒介は宅建業に当たります。