正答2
解説
正解は2です。
借主の退去と残置物の扱いについて、法的手続によらずに権利を実現する自力救済が禁止されていることを踏まえて判断する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
契約終了後であっても、借主が占有している貸室の鍵を貸主が交換して締め出すことは自力救済に当たります。
契約書に規定があっても許されず、不法行為として損害賠償責任を負うおそれがあります。
2:○ 正しい記述です。
借主が退去前に、退去後の残置物の所有権を放棄する旨の念書を差し入れていれば、借主自身の意思で所有権を放棄したことになります。
そのため、貸主は退去後に残された粗大ゴミを処分できます。
3:× 誤りです。
賃料を滞納した借主に対しても、鍵を交換して締め出すことは自力救済に当たり許されません。
貸主は、解除や明渡請求訴訟などの法的手続によるべきです。
4:× 誤りです。
無断で1か月以上不在であれば当然に契約が解除され、遺留品の所有権も放棄されるとする条項は、借主の権利を一方的に奪うもので効力が認められません。
長期不在を理由に遺留品を処分すれば、貸主が損害賠償責任を負うおそれがあります。
【ポイント】
契約書の条項があっても、鍵の交換や家財の搬出などの自力救済は原則として違法です。
残置物は、借主が退去後に自らの意思で所有権を放棄している場合に限り、処分できると考えましょう。